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2020.12.17 -コロナ禍を乗り越えて- 第1回プロダクティブ・エイジング コンソーシアム国際シンポジウム -11月20日にオンライン開催-

プロダクティブ・エイジング コンソーシアム(略称:PAC、代表理事:山名慶)は、2020年11月20日(金)、設立1周年を記念し、「第1回PAC国際シンポジウム」をオンライン開催しました。
コロナ禍の中にあって、ヘルススパン(健康寿命)を延伸させる知恵をもち、人々が元気に人生を全うすることの大切さについてあらためて認識されています。今回のシンポジウムでは、ニューノーマルの世界において、プロダクティブ・エイジングの社会実装を目指すためには、どのようなライフスタイル、生き方を志向すべきなのか、数多くの発表や意見交換がなされました。
PACは、全ての人が前向きに歳を重ね、自分らしい人生を全うする “プロダクティブ・エイジング”の実現を目指し、その理念に共感する企業が、業種や事業分野を超えて連携し、2019年11月20日に設立されました※1。
PACは来年も11月に第2回PAC国際シンポジウムの開催を予定しております。プロダクティブ・エイジングの実現に向け、多くの異なる分野の専門家や企業、個人とつながり活動してまいります。

シンポジウムの様子

シンポジウムの内容

【第1部】:
PAC参加企業メンバーのうち明治ホールディングス(株)、(株)島津製作所、オリエンタル酵母工業(株)、東京海上日動火災保険(株)、帝人(株)の5社が、各企業の考えるプロダクティブ・エイジングの実現に役立つ取組みとして、健康寿命の延伸を目指して取り組んでいる社会実装活動について発表しました。
【第2部】:
「新型コロナウイルス流行下の食と運動による健康維持・増進」というテーマのもと、PACがサポートすることになった5つの支援プロジェクトの提案者によるプロジェクトの進捗状況について報告がありました。
【第3部】:
「老化制御研究の最前線」というテーマで3つの招待講演がありました。順天堂大学奥村康教授は、加齢に伴い低下するNK細胞の重要性について、アンチ・ドーピング認証のインフォームドチョイス、インフォームドスポーツを運営している英国LGC社Terence O‘Rorke氏からは認証制度の重要性について、そして大阪大学中神啓徳教授は、NMNのフレイルに対する国内初の臨床試験の結果、主要評価項目である歩行速度、握力の改善が認められたという経過が報告され大きな関心を集めました。
【第4部】:
「健康寿命を伸ばすことについて」というテーマで募集された懸賞論文の受賞者3名から受賞内容の発表がありました。
【第5部】:
PAC参加企業によるスポーツ支援活動の報告がありました。
【第6部】:
PAC参加企業の代表による「プロダクティブ・エイジング実現の鍵」というテーマでパネルトークが行われ、情報共有と共通評価指標の構築の重要性などが指摘されました。後半では、大阪大学楽木宏実教授も加わり、最新研究の成果により老化がコントロールできる可能性が見えてきたこと、それがフレイル対策や健康寿命の延伸等、社会課題への対応にも有効であることが示唆されました。

※1 演題、講演者等詳細については次頁プログラム内容を参照ください。
※2 第1回PAC国際シンポジウムの模様はPAC HP https://productiveaging.jp/にてオンデマンド配信予定です。

開催概要

■日 時:
2020年11月20日(金) 9:00~17:00(予定)
■主 催:
プロダクティブ・エイジング コンソーシアム(PAC)
■共 催:
オリエンタル酵母工業(株)、(株)島津製作所、帝人(株)、明治ホールディングス(株)、東京海上日動火災保険(株)、NOMON(株)
■形 式:
zoomによるオンラインウェビナー開催
■言 語:
日英同時通訳
■参加登録者数:
371名

プログラム

▼9:00
開会挨拶
山名 慶/PAC代表理事、帝人(株)ヘルスケア事業統轄補佐/研究主幹
鈴木 純/帝人(株)代表取締役社長執行役員
▼9:25
第1部 PAC企業メンバーによる健康寿命を延ばす社会実装活動紹介

① これまでのR-1乳酸菌の研究に関して
狩野 宏/(株)明治 研究本部 乳酸菌研究所 応用微生物研究部 プロバイオティクスG グループ長

② アドバンスト・ヘルスケア -健康増進による健康寿命の延伸を目指して-
篠原 真/(株)島津製作所 上席執行役員 基盤技術研究所 副所長

③ オリエンタル酵母の健康支援事業の紹介
北島 理恵/オリエンタル酵母工業(株) 食品事業本部 営業統括部 営業第2部 課長

④ 健康経営
土田 晋也/東京海上日動火災保険(株) 営業企画部部長兼 地方創生・健康経営室長

⑤ 帝人における機能性食品ビジネスの取り組みについて
北薗 英一/帝人(株)ヘルスケア新事業部門 機能性食品素材事業推進班 班長
▼10:15
第2部(特別企画1) プロダクティブ・エイジング支援プロジェクトの採択結果、進捗報告
テーマ:新型コロナウイルス流行下の食と運動による健康維持・増進

① 「在宅での料理」が「体重・ウェルビーイング」に与える影響に関する研究
石川善樹/(株)ハビテック 研究所長

② ポリアミンによる骨格筋増強または筋萎縮予防効果の検証
今井祐記/愛媛大プロテオサイエンスセンター病態生理解析部門 大学院医学系研究科 病態生理学講座 教授

③ 日本酒由来の米発酵成分の免疫効果と完全栄養食に関する研究
三宅紘一郎/ナオライ(株)代表取締役

④ 身体活動制限下におけるフィットネスプログラムの提供とフィードナックシステムの構築
柳田信也/東京理科大理工学部教養 准教授

⑤ 体内時計年齢算出手法の開発と生体リズム改善を促す生活習慣へのリアルタイムフィードバックシステムの構築
水谷治央/京都工芸繊維大 特任准教授
▼11:15
第3部(講演:老化制御研究の最前線)

講演① 「Anti-Tumor, Anti-Virus function of NK lymphocyte」
奥村 康/順天堂大学医学部 免疫学特任教授

講演② 「Informed Choice & Informed Sports」
Terence O‘Rorke/Business Development Manager LGC SCIENCE GROUP LIMITED

講演③ 「impact of NAD and NMN in aging science」
中神啓徳/大阪大学大学院医学系研究科健康発達医学 寄付講座教授 日本抗加齢医学会理事
▼13:30
第4部(特別企画2) 懸賞論文コンテスト受賞発表

「テーマ:健康寿命を延ばすことについて」に関する懸賞論文順位発表
1位 本間大介/新潟万代病院
2位 野村哲哉/双峰エンタープライズ(株) 代表取締役
3位 三好真寿美/日本若石マスターズ協会 会員
▼14:10
第5部 PAC活動紹介2 PAC企業のスポーツ支援活動紹介

① オリエンタル酵母におけるアスリート支援活動の紹介
中村 茂博/オリエンタル酵母工業(株)管理本部 経営企画部 主任

② 分析技術で大会開催をサポート-島津製作所のスポーツ支援活動のご紹介-
榎本 晋虎/(株)島津製作所 コーポレート・コミュニケーション部 広報グループ グループ長

③ 明治におけるスポーツ栄養・運動支援食品の研究開発
三本木 千秋/(株)明治 研究本部 乳酸菌研究所 栄養機能研究部 栄養機能G グループ長

④ オリンピックメダリストからプロダクティブ・エイジングを学ぶ <対談>
山名 慶/帝人(株)ヘルスケア事業統轄補佐/研究主幹
ゲスト:石井 宏/1960年ローマオリンピック競泳男子800m自由形リレー 銀メダリスト
▼15:50
第6部パネルトーク 健康寿命延伸、プロダクティブ・エイジング実現の鍵

モデレーター:藤井省吾/日経BP総合研究所副所長/メディカル・ヘルスラボ所長
パネラー:榎本 晋虎/(株)島津製作所 コーポレート・コミュニケーション部 広報グループ グループ長(Part1)
パネラー:三本木 千秋/(株)明治 研究本部 乳酸菌研究所 栄養機能研究部 栄養機能G グループ長(Part1)
パネラー:山名 慶/帝人(株)ヘルスケア事業統轄補佐/研究主幹(Part1,2,3)
パネラー:新井 秀夫/オリエンタル酵母工業(株) 常務取締役 バイオ事業本部 本部長(Part2,3)
パネラー:小田 一郎/(株)島津製作所 基盤技術研究所 副所長 研究推進室 室長(Part2,3)
特別ゲストパネラー:楽木 宏実/大阪大学大学院医学系研究科老年総合内科学教授(Part3)

Part1 PAC企業のスポーツ支援活動紹介について
Part2 プロダクティブ・エイジング実現の鍵
Part3 老化制御の最前線の取り組みについて
▼16:50
閉会挨拶

新井 秀夫/PAC理事、オリエンタル酵母工業(株) 常務取締役 バイオ事業本部 本部長

*敬称略

プロダクティブ・エイジング コンソーシアム(PAC)

参画企業:
オリエンタル酵母工業(株)、(株)島津製作所、帝人(株)、明治ホールディングス(株)、東京海上日動火災保険(株)、ミルテル(株)
代表理事:
山名慶 帝人(株)ヘルスケア事業統轄補佐/研究主幹
理事:
新井秀夫 オリエンタル酵母工業(株)常務取締役 バイオ事業本部 本部長
理事:
北岡光夫 (株)島津製作所 取締役専務執行役員CTO
理事:
谷口茂 明治ホールディングス(株)執行役員 価値共創センター管掌(CiCLE事業担当)

※1「プロダクティブ・エイジングコンソーシアム設立記念イベント(2019.11.20)」https://productiveaging.jp/movie/

本件に関するお問い合わせ

「第1回PAC国際シンポジウム」広報事務局 日経BP総研内(担当:加藤)
TEL:03-6811-8845
E-mail:ykatou@nikkeibp.co.jp
Mobile phone:090-4072-2840

プロダクティブ・エイジング コンソーシアム事務局
TEL:03-6822-9570(NOMON株式会社内)
E-mail:contact@productiveaging.jp
HP:www.productiveaging.jp


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